A 必ずしも正解があるわけではありませんが、「耳、鼻、のど」などに何らかの症状があれば、耳鼻科を受診することに不思議はありません。
「鼻が出る」「のどが痛い」と、耳鼻科で相談されれば結構です。
A 必ずしも、患者さん自身が、「風邪」と自己診断する必要はありません。むしろ、素直に「症状がどこに現れているのか」で考えれば結構です。
「風邪だから内科」と考えるより、「鼻が、のどが、こうだから、耳鼻科」という風に、「症状の現れ方」で診療科を選べばよいでしょう。
A 舌を含め、口腔内病変は一般的に、耳鼻科診療領域です。
歯や歯周囲の問題、噛み合わせに関連して顎の骨・関節に関るものは、歯科・口腔外科(歯科医の関連科目です。)にご相談ください。
A どこが痛い、鼻が詰まる、耳が聞こえにくい、などと「感じている」状態、現実が、「症状」です。
一方、その原因がなんであるか、どんな病気であるか、表したものが「病名」であり、それを判断するのが「診断」です。
医師の診察は、「症状」という情報を元に、「診断」を下そうとします。
A だから、「風邪です」などという「自己診断」は、「情報」として不十分、ときに不適切です。
医師が診断しようとするときには、「現象そのもの」を伝えてください。
思い込み、「自己分析(=自己診断)」は、間違いの元になります。
A
・・・という表現をする方がかなり大勢です。
大多数は、「のどに痛み」を感じての訴え方です。腫れているかどうかは、医師が診察をして判断します。
実際に痛みがある方々で、本当に「のどが腫れている」状態というのは、実はきわめて少数です。
A これまた不適切な「自己診断」です。
「のどが痛い」=「扁桃炎」との認識(診断?)を、広く刷り込まれてきてしまったからです。
ノド痛は、必ずしも扁桃の炎症であるとは限りません。よくよく聞き質せば、「のどが痛い」というのが「症状の正しい表現」であることがほとんどです。