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今回も、他院にかかられているケースの様ですね。
あまり、定型的なお答えは出来ない問題だと思います。
6ヶ月の乳児に、なにも好きこのんで薬を投与「し続けたい」とは私に限らず医師としてそう思わないのではないでしょうか。
が、状態によっては、投薬をせざるを得ない状態というのはあり得ます。
ですから、頭ごなしに「投薬が嫌」という嫌悪感だとしたら、それはいかがなものかと思います。
病気の治療とは、「原因の解決」と「病因による結果(症状)の緩和(=対症療法)」に大別されると思います。
たとえば、病原菌による「発熱」がある場合、「熱を下げる」のは対症療法です。解熱剤を使おうと、氷で冷やそうと、これは症状を緩和する(和らげる)治療、対症療法です。
一方、たとえば抗生物質を投与することは、「病原」そのものをうち消そうとする、「原因の解決」を図る治療です。「病原」を解決する?アとが「解熱」にも繋がるわけです。
これは補完しあう関係で、必ずしも、いずれかだけで常に事足りるものではありません。
「ハナを吸引除去する」のは、対症療法です。吸引自体、鼻腔通気を良くすることから鼻炎の改善をもたらす効果は、それなりにはあります。それだけで、結果的に自己治癒力のみで回復するのであれば、それに越したことはありません。
ですが、体力のない子供では、必ずしもそれでいつもうまくいくとは限らないのも事実です。
薬を用いずに、「体力で」風邪を治そうという場合には、薬をうまく使えば2,3日で楽になるところが1週間、1週間で治まるものは2,3週間かかる、というようなことは当然あることかと思います。
病悩期間が長くなるなるのを潔しとするなら、ある程度は自宅での対症療法で頑張ってみるのも、「間違い」ではありません。
ですが、あまりそのことに意固地になると、中耳炎を起こしたり、鼻腔の炎症の遷延化そのものが、粘膜を変調させて、治りにくくなる、ということもあります。その他いろいろ、不都合も生じることはあるのです。
その点までを医師以外の目でカバーすることはなかなか難しいのではないでしょうか。
たとえば、お母さんに「そのつもり」がお有りなら、薬を飲ませず、仮に毎日でも鼻処置に通うとか、さらにはお家でも吸引するとか、そしてそれが何日かかろうとも頑張る、というのであれば、まずはそうされるのも選択肢の一つです。
あるいは、家庭での吸引をこまめに頑張るという前提に、数日ごとに診察を受けて状態の確認を受ける、という形でも悪くはないかも知れません。
そうしたい旨を医師に伝えれば、当面はそのように応じるのは、やぶさかではないではないでしょうか。
その経過中、どうしても放置しかねる状態が認められ、必要な投薬をする、その限りは指示を守る、というような、柔軟な姿勢が望ましいのではないかと思いますけど。
お母様が、なるべくご自身でお子さんに手を掛けてあげたい、という心づもりはもちろん何よりも大切なことですから、その一端としても、家庭での鼻内吸引は意義が大きいとも思います。
ですが、あまりにもそちらにばかり偏重していても、その是非はケースバイケースというより仕方ありません。
あくまでも、「結果的に」うまくいく場合と、そうでない場合がある、というのが現実でしょうから。ですので、「お家で吸引さえ続けていればきっと大丈夫ですよ」とは軽々に申すことはできませんね。
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